俳優としての仕事を得るには、基本的に制作者からのオファーを受けるかオーディションに合格するかしかありません。 駆け出しの俳優に名指しでオファーが来ることはほとんどないので、オーディションで勝ち残ることこそが、活躍の場を広げるチャンスと言えます。 そこで今回は、俳優のオーディションに勝ち残るためのポイントを3つご紹介いたします。
目次
役をつかむための俳優オーディションの主な内容とは?
舞台や映画、テレビドラマなどに出演する俳優を選ぶオーディションでは、「役に近いイメージの即興劇」「出されたお題での即興劇」「自己PR」が行われるのが一般的です。 「役に近いイメージの即興劇」では、用意された簡単な台本をもとに面接官の前で演技を行ってイメージと合うかどうかを確認します。 「出されたお題での即興劇」とは、いわゆるエチュード。その場でセリフを指示されたり自分でセリフを考えたり、中にはセリフなしで演じてくださいというものもあります。 主催者はエチュードを見ることで、俳優のレベルや可能性をチェックします。 「自己PR」では主催者に自分を覚えてもらうため、自己紹介やアピールポイントを披露します。 自分にしかできない特技などをアピールして、主催者への印象を残すことが大切です。
俳優オーディションで勝ち残るための必須ポイント3つ
1. 強いハングリー精神をアピールする
俳優オーディションは、主催者のイメージに合う俳優を見つける場なので「事務所の指示で来た」「オーディション開催のお知らせを受け取ったので来た」などの受け身の姿勢では評価されません。「この役がどうしても欲しい」というハングリー精神を持ち、選ばれる努力をする人のほうが主催者側にいい印象を与えることができます。 また、オーディションは面接者の前だけで行われるものではなく、会場に到着し、オーディション終了後、会場を後にするまで続いています。 オーディションそのものは主催者によって行われますが、オーディションにどの俳優を呼ぶかはキャスティングの仕事です。 キャスティングは控室での言動から俳優の人柄などもチェックし、気持ちよく仕事ができる人をリストアップしているので、オーディションを受ける際には常に人の目があることを知っておきましょう。
2. 受かりたい役のための役作りをする
オーディションでは、通常1つの役柄のオーディションを受けることになります。 主催者は役のイメージに合う俳優を探しているので、役のイメージに近づけた外見やキャラクターを作っていくことが大切です。 たとえば、野性的なキャラクターの役のオーディションに、清潔感のある服装やヘアスタイルで爽やかに登場すると「イメージと合わない」と候補から外れてしまう可能性があります。 役に合わせて髪を伸ばしたり、ひげを生やしたりといった役作りをしていきましょう。 また、オーディション当日はさまざまな動きを披露することになるので、スウェットなど動きやすい服を用意しておくこともポイントです。
3. 自己PRでインパクトを残す
演技だけでは決め手に欠けるとき、主催者は俳優の個性に注目をします。 また、今回のオーディションで不合格になったとしても、主催者の記憶に残る個性の持ち主なら違うオーディションに呼んでもらえる可能性もあります。 「明るいことが取り柄」「人前で話すのが得意」など、人とかぶると推測できる自己PRは記憶に残りにくいので、バレエをやっていたのならバレエの衣装を着て踊る、サッカーをやっていたらリフティングをして見せるなど、インパクトのある自己PRを行うのがポイントです。いつでも自分の個性や特技を披露できるよう、常に準備万端にしておきましょう。
現在は第一線で活躍する俳優でも、駆け出しの頃は多くのオーディションを受けて不合格続きだったという人も少なくありません。 オーディションはプロデューサーや劇団の主宰者など、俳優を使う側の人にアピールするための場です。 勝ち上がるためには、真面目で熱心な態度を持って臨むことが大切です。