Interview
編集で活躍する舘澤さんに、学生時代の思い出、仕事への取り組み方について語っていただきました。
編集
舘澤 諒 さん
Tatesawa Ryo
2007年卒業
1983年、千葉県出身。
卒業後、制作会社で経験を積んだのち、2017年にフリーランスとして独立、翌年にはT-and株式会社を設立。
ソフトバンクや花王、住友林業といった大手企業のCMを多数手がける。
テレビコマーシャルやMVなど広告映像のオフライン編集をしています。ポスプロの会社に入社して、映像編集を学びました。
電車でこの学校の中吊り広告を見たのがきっかけです。「ハリウッドへの道」というコピーに目が行き、高校時代にやりたかった映像への気持ちが再燃して、入学を決めました。
機材がその当時最先端で、1年間無我夢中に毎日朝から晩までパソコンを使いまくり、編集の基礎を徹底的に勉強しました。あの頃が多分一番勉強してたなと思います。
2、3年生の時期にドラマの編集(『アキハバラ@DEEP』)やスカパーのホラーチャンネルでディレクターとして参加して、この業界の大変さと快感を両方得られたのがすごく思い出深いです。外部の仕事に行きまくる事ができたのはいい勉強になりました。
岩井俊二監督です。
就職活動はほとんどしていなかったんですが、入社の決め手は「CMの世界ってどんな世界なのだろう」と関心を持ったことです。その後、ネットで検索して見つけたデジタルガーデンという会社に入社を決めました。
一つ一つ自分がやった作品には思い入れがあります。1週間7台くらいのカメラ撮影した膨大な素材量をCMにまとめた作品(メルセデスベンツのCM)などは、形になった時は興奮した思い出があります。
リモートで編集する機会も増えましたが、対面じゃなくても信頼があれば編集はできると思います。
全てにおいて、理解する力だと思ってます。技術はすごく大事ですが、クライアント、代理店、監督が言ってることを瞬時に理解して、映像を編集する。技術が良くても、トンチンカンなものを作ってしまっては何も意味がない。
理解力があって技術もある人が一番この業界で売れる可能性を秘めているのではないかと自分は思ってます。
自分の会社から優秀なエディターが育っていってほしいですね。
この学校のいいところは、機材が自由に使えるということが一番だと思います。学生のうちに技術をたくさん学んで、いざ業界に出た時にこんなものかと思うくらい学生のうちに成長してください。
あと、学生時代にたくさん友達と映像について語りあってください。業界に出てその友達と仕事場で再会すると、その当時の思い出がたくさん蘇って嬉しいものです。
好きなことを仕事にできるって、すごいことです。