Interview
俳優として活躍する安達さんに、学生時代の思い出、役者としての仕事への取り組み方について語っていただきました。
俳優
安達 優菜 さん
Adachi Yuna
2015年卒業
1993年、東京都出身。
舞台活動を中心に、映画やテレビ番組、ドラマ、MVなどにも出演する。
近年は舞台『ドウトク』『失恋フラワーショップ』『ももがたり』のほか、TBSドラマ『インビジブル』にも出演。
元々、中学、高校と演劇部に入っていて、お芝居や演劇にのめりこんでいました。
進路を考えるにあたって、時間稼ぎのように大学に通ったりするのは嫌だなあと思っていて、人生で一番続けていることは何だろうと考えたときに"演劇"だと思ったのがきっかけです。
当時も演技を学ぶ学校は大学、専門学校、スクール等沢山ありました。大学も考えましたが、「諦めやすい環境に行くのはダメだ!」という気持ちで専門学校に絞りました。
色んな専門学校に行き、体験入学や舞台制作を見ましたが、個人的に一番、お芝居に触れられる時間が多い、という理由でこの学校を選びました。
それまでの人生でここまで他人とぶつかったりする経験がなかったので、一番喧嘩していた3年間でした笑。
その分濃い繋がりをしてきたので、今でも連絡をとる同期もいますし、たまに連絡が来て久しぶりに会っても会話が途切れないです。
梶原涼晴さんの授業でお芝居の根っことなるものを作ったといっても過言ではありません。"お芝居は自由"という教えはそれまでの私になかったもので、当時感じていた靄が晴れていった授業でした。
校外では、知り合いの繋がりで舞台に出演したりしていました。本番期間等、授業を休んでも単位が取れなくなる、ということがなかったのはこの学校の良いところだなと感じています。
1年生の時にキャラメルボックスさんのプロジェクトにアンダーキャストとして入り、そこで2コ上の7期の先輩方と仲良くさせていただいたのが、当時目の前のことしか考えられなかった私には刺激的でした。
卒業してからすぐは当たり前ですが案件も少なく、在学中に比べてお芝居に触れる時間が減ったのはかなりのストレスでした。
「映像用にこの期間を空けておいてほしい、入るかもしれないから空けておいて」ということが多く、もどかしい時期もありました。
「かわいいコンビニ店員飯田さん」というチームの『とりあって』という舞台に出演したのですが、違うフィールドの人が集まった座組でかなり世界が広がったなあと感じました。
元々ストレートプレイ(会話劇)がやりたくて始めた演劇ですが、改めて"その時の時間を過ごす"というお芝居が好きだなと実感しました。
舞台が中止になったり延期になったりしましたが、幸い活動のフィールドは特に変わりませんでした。
自分が納得してやることが大事だなと思います。妥協したり楽をするのは誰にでもできることなので。
私は元々"〇〇さんと共演したい!〇〇に出たい!"という欲望がないままスタートしたのもあり、今もそういった目標はありません。
自分が素敵だなと思うお芝居を常に追い求めたいし、皆がいいと言っているからいいものなんだなあと思うことはしたくないです。
自分が行きたい方へガリガリと貪欲に続けていきたいと思います。
俳優を目指す方法は数えきれないほどあると思いますし、やはり"世間から俳優と認識される人"は一握りだと思います。
「色んなものを捨ててでもお芝居という素敵な世界を目指すぞ」という心が大事かなあと思います。
生き残れるように私は頑張ります!