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本校の「のぞき穴」
(学校公式ブログ)

2015年5月16日

渋谷悠監督 脚本ワークショップ開講!リアリティって何だ!?

こんばんは♪

事務局ブログ担当の村田です。


本日は映画監督や脚本家、プロデューサーを目指す学生待望、渋谷 悠監督の脚本ワークショップが特別開講されました。

渋谷さんと言えば、脚本、プロデュースを担当された『千里眼(英題 CICADA)』が2014年は海外の映画祭で3つもグランプリを受賞、脚本・演出を手掛けた舞台『國富家の三姉妹』は口コミの影響でキャンセル待ちでも観られなかった人が多数出た上、CoRichのランキングでもトップを飾るなど話題に事欠かなかった方です。

高校生には「映画甲子園の審査員」と言ったほうがおなじみかもしれませんね。


さてそんな渋谷さんの脚本ワークショップもFC TOKYOで開講するのは今回が3回目。DSC_0131

面白い脚本がなければ、どんな有名な監督でも面白い映画を作ることはできない…と言われるくらい脚本って大事なので、自然と学生も力が入ります。

そもそもワークショップとは、参加・体験型の学びの形式のことを言います。先生から一方的に教わるのではなく、提出された脚本を参加学生全員が事前に読み込み、渋谷さんのアテンドのもと、面白い部分、改善点などを話し合っていくんですね。


DSC_0130

このように自分以外の人が書いた脚本を数多く、しかも深く読み込むのも、自分で脚本を書くのと同様、とても大事なことなんだそうです。

しかも少人数で受講できるので、主体的に物事を考える習慣が身に付きそうですよね。


DSC_0129

↑こちらはブレークタイムでの一幕。

渋谷さんが手に持っているものは…お菓子!?

湖池屋スコーンが好きみたいです(笑)

学生の脳みそのカロリー補給にまで気を遣ってくださるなんて優しいですねぇ。

おすそわけしてもらった学生も笑顔です。ちなみに一番食べていたのはピンクのシャツの芝地くんでした。


学生が書いた脚本のほかに、今日は映画『アメリ』と『アバウト シュミット』を取り上げ、秀逸なモノローグについても解説していただきました。『アメリ』は確か村田が20代のころ観たフランス映画ですが(遠い目)、冒頭5分のモノローグについての渋谷さんのお話は本当に勉強になりました。


最後に、ワークショップの中で学生から面白い質問がでたので紹介しますね。要約すると…

面白い映画(脚本)における「リアリティ」とは何か?

うわぁぁぁ、難題ですね。

ステレオタイプの登場人物や演技は薄っぺらいですし、観ている人は共感できません。むしろ苦笑してしまいます。


渋谷さんはこう言います。『そこ(映画・脚本)に本物の人間が存在するか』が大切だと。

でも『本物の』というのも解釈が難しいですよね(笑)

これまでのワークショップの中にもヒントがたくさんちりばめられていました。

このあたりのことを学生がどう考えて、次回、6月20日の第4回目のワークショップにどのように生かしてくれるか…今からとても楽しみです。


ちなみに江戸時代随一と言われる劇作家、近松門左衛門は、「リアリティ」という言葉のかわりに「芸」という言葉を使ってこのように語ったそうです。


「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也。虚にして虚にあらず実にして実にあらずこの間に慰があるもの也」


ちょっと難しい話になってしまいましたが、既に映画制作している高校生、作ったことはないけど興味があるという人はぜひFC TOKYOの職業体験学園祭のときに、村田を捕まえて聞いてみてくださいね(笑)

無料送迎バス交通費サポート部活動支援など、学校を知るにはもってこいの特典満載です。


映像業界を目指すなら、『本物』を目指せる学校を選びましょうね♪

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