日本国内では毎年、約500本の邦画(日本映画)が公開されています。
そして、その一本一本には必ず「監督」と呼ばれるリーダーが存在し、キャスト・スタッフを指揮して完成に導いているのです。
作品の完成度から制作スケジュールの管理まで、全ての責任を担う非常に重要なポジションである映画監督。
その仕事内容とやりがいについて、ここで簡単にご紹介しましょう。
1.すべての部門の作業をチェック!
「映画監督」という言葉を聞くと、多くの人が役者さんに演技指導する姿などをイメージされると思いますが、これは監督の仕事の一例にすぎません。
たとえば脚本家が作成したシナリオを、映画を完成させるためにより良いものに仕上げていくのも監督です。
撮影中はカメラマン・照明マン・録音マン・美術マン、撮影後は編集マン・音響マンなど、様々なスタッフと話し合い、必要な知識を駆使してすべての部門の作業をチェックします。
こうして映画監督は、自分の映画を自らの手で作り上げていくのです。
2.ピンチの時にも迅速な対応と判断!
映画制作にはトラブルがつきものです。
たとえば外で晴れた日の撮影を行いたいとしても、その日に雨が降ってしまったらどうでしょう。
監督はこうした事態に対しても冷静な判断力を発揮し、制作現場をスムーズに進行させていきます。
場合によっては内容を変更して雨の中撮影を行う等、限られた条件の中で最良の方法を見つけ出し決断するのも監督の仕事です。
そのため、優れた監督は自然とキャストやスタッフからの人望が厚くなっていきます。
皆が迷わないように道筋を作っていくのも、監督の大きな仕事の一つです。
3.世界を相手に国際舞台での活躍!
「映画は国境を超える」とよく言われるように、古くから映画は国際的なメディアであり、現在も多くの日本映画が海外で公開されています。
海外映画祭でも日本映画が様々な賞を受賞する等、映画監督の活躍の舞台は国内に限りません。
近年はハリウッドをはじめ、世界中の国の制作現場で日本を飛び出した監督たちがその能力を発揮しているのです。
日本だけでなく、世界中の人々に作品を届けることで映画の受け手は何倍、何十倍にも増えていきます。
これからの映画監督には、世界をまたにかけた仕事がより増えていくことでしょう。
以上のように、映画監督に求められる資質は実に多種多様です。
最新テクノロジーへの知識、自分だけでなく周囲の人々も導くマネジメント力、そして海外の舞台で活躍するための国際言語力も身につけていく事が重要となります。
こうした能力を駆使して自分の映画を作り上げていく歓びもまた、監督にのみ許された特権の一つであり、大きなやりがいなのです。
専門学校で学べること・入学するメリット
さらに、同じ志を持った仲間との経験は監督に必要な人間力を養う上で何物にも代え難い財産となるでしょう。
実際に、現在活躍する映画監督の多くは専門学校でそうしたスキルを身につけ、映画の現場で経験を積んだ方々です。
将来映画監督の道を進みたいという夢をお持ちの方は、ぜひ専門学校への進学を検討してみてください。