演技力で人々を感動させる俳優や、面白いネタで人々を笑顔にさせるお笑い芸人など、人前に出る仕事を目指しているのなら、滑舌をよくしておかなければなりません。
演技もお笑いのネタも、基本となるのは言葉です。その言葉がうまく伝わらなければ俳優やお笑い芸人として活躍することが難しくなってしまいます。
そこで今回は、セルフ練習で滑舌をよくする方法をご紹介いたします。
まずは滑舌の基礎練習! 「カ」「タ」「パ」を発音してみよう
はじめに滑舌の基礎として、舌と唇の2か所をしっかりと動かす練習を行いましょう。
この2か所を効率的に動かすためには、「カ」「タ」「パ」の3つの言葉を発声するのがポイント。
「カ」は舌を後ろに引っ込めるための練習になります。「タ」は舌を前に出すための練習になります。そして「パ」は唇をしっかりと動かすための練習になります。
1文字につき5回ずつ、鏡を見ながら舌と唇がきちんと動いているかを確認しつつ発声しましょう。
舌の力を抜いて、リラックスするだけでも滑舌の練習になる!
うまく発音することができないという場合、それは舌の動きに問題があると考えられます。
舌に必要以上の力が入っているとうまくコントロールができず、発音が歪みやすくなってしまうのです。
滑舌アップのためには、舌の脱力が欠かせません。
舌の力を抜いて自然と脱力させる方法をチェックしておきましょう。
まずは指3本分くらいに口を開きます。そのまま舌を前に出し、下唇の上に舌を乗せるようなイメージで力を抜きます。
このとき、舌の先端が平になっていること、小刻みに動いていないことを確認し、脱力させることを心がけましょう。
この練習を日課にすることで、自然と舌の力が抜けていくようになります。
アナウンサーもやっている!? プロを目指すための滑舌練習
唇や舌などを動かす、基本的な練習をマスターしたら、アナウンサーや劇団員、声優なども行っているといわれている本格的な滑舌練習に入りましょう。
割り箸を使った滑舌練習方法
割り箸を口に入れ、その状態で言葉を発音するという練習です。
まずは割れていない状態の割り箸を2本用意し、太いほうを口の奥に入れて奥歯で噛みます。
左右の奥歯で1本ずつ割り箸を噛んだら、鏡を見て割り箸がきちんとハの字になっていることを確認しましょう。
きれいなハの字になっていたら、その状態のままで「らたなかさ」と発音します。
この練習は表情筋を鍛えることができ、しっかりと筋肉を使って発音することが可能です。
母音だけで話す滑舌練習方法
発声の基本は母音です。あくびをしているときのように喉を大きく開いて、一音ずつ母音を発音することで、効率よく滑舌アップが目指せます。
母音がしっかりと発音できていることを確認しながら、一音一音ゆっくりと発声していきましょう。
まずは、「おはようございます」など、挨拶の言葉を発音します。これを母音だけに置き換えると「おあおうおあいあう」になります。
すべて母音にした状態でも再度発音し、数回繰り返しましょう。発音する言葉は何でもOKです。
「よろしくお願いします」「かしこまりました」など、いろいろな言葉を使って母音に置き換えましょう。
滑舌練習はプロのボイトレ講師がいなくても、セルフで行うことができます。
自分で基礎練習を行っておけば、俳優やお笑い芸人を目指すための専門学校に進学したときにも周りのみんなと一歩差をつけることができますよ。
滑舌練習を日々の日課にして、一歩ずつ将来の夢に近づいていきましょう。
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