こんばんは♪
むらたです。
本日は昨日開講の特別講義についてご報告ー。
今回も素晴らしい方に講師を務めていただきました。
現在、ハリウッドで特殊メイクのキーアーティスト、造形作家として活躍中のAKIHITOさんです。
昨年に引き続き2回目の開講となりました。
AKIHITOさんがこれまで手掛けられた仕事を少し紹介すると…
「ターミネイター4」、映画「ドラゴンボールZ」、「インデージョーンズ / クリスタルスカルの王国」、「ミスト」、
「トランスフォーマー」、「ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛」、「グラインドハウス」、「ヒルズ ハブ アイズ 2」、「AVP2 エイリアンVS, プレデター」、「リーピング」…と挙げたらきりがないほど。
しかもこれらのお仕事は、特殊メイクや造形物のデザインを決定するために使用する原型となる粘土彫刻や、コンセプトデザインを担当されています。何せキーアーティスト(カギとなる人)ですから、映画のビジュアルの方向性を決めてしまう重要なポジションになるわけです。
まずはこれを見ていただきましょう。
素人が携帯で撮影したものなので、写真のクオリティには目をつむってください(弱気
モデルは1年生の若松くん。
と言っても、誰だかわからないでしょ…って突っ込みが入りそうなくらいの変わりっぷり。
こちらは2年生の濱野さん。
村田は以前、動物関連の仕事を専門としていた時期があるので、近づけば近づくほどAKIHITOさんのプロフェッショナルとしてのこだわりが伝わってきます。
肌の質感や色、毛穴、毛の生え方、表情筋のつけ方、毛の質感…いったいどれほどの時間を費やし、追求したのだろう…
本当にすごい。
こちらは先ほど冒頭の写真で紹介した若松くんの抜け殻です。
驚くべきは、抜け殻なのに生き物の色気(呼吸している、生きているって感じのこと)がムンムンだったこと。村田の撮影した下手くそな写真を通しても皆さんに伝わる何かがあるんじゃないでしょうか?
これを実際に見られただけでも価値がありました。
この写真はメイクを落としている最中を撮影したものですが、こちら側を向いて作業しているのは特殊造形・特殊メイク専攻1年生の佐野さん。右側にちらっと写っているのがAKIHITOさんです。
1年生がいきなりこのような世界のトッププロと一日中、一緒に仕事をするなんて、もしかしたら凄まじい緊張感とプレッシャーを強いられたかもしれません。それはそれでとても良い経験になるのでOKなんですけど…
佐野さん、表面的には堂々(飄々?)としていたので、将来の大物確定でしょうか(笑
さて、この講義、午前中から夜まで長時間にわたり行われたのですが、出席したのは特殊メイクや特殊造形専攻の学生だけではありません。
美術系はもちろんのこと、監督、MA、音響、カメラ、照明、プロデューサー、編集、CG・VFXなど、全ての専攻の学生が参加していました。
専門分野ではないのに、なぜ皆、受講するのでしょうか?
不思議ですか?
単純に考えれば、 特殊メイクの世界で、ハリウッドで、世界で一流と言われる人が、目の前で話をしながら、一流の仕事を見せてくれる。…<meta http-equiv=”X-Frame-Options” content=”DENY” />// //
こんな機会、滅多にありません。すごいもの、美しいもの、世界トップの技術、見るだけでもとても価値がありますよね。
『いいもの』を貪欲に求めることは、とても大切なことです。
でも、もっともっと大切なのは、世界のトッププロがどんな物の考え方をしているのか、何を大切にしているのかをその人の仕事への向き合い方を全神経を研ぎ澄まして見て、感じて、そしてそれを自分の糧にすることなんです。
技術やスキルを一度みただけで身につけるのは困難ですが、
一流の技術やスキルを身につけるための考え方や努力の仕方、仕事への向き合い方、生き方を知り、真似すること、実践することは、気づいた瞬間から可能なことなんです(継続するのは大変ですが)。
だから専攻や専門分野の違いなんて、問題にならないくらい些細なこと。
FCでは、こうしたプロフェッショナルが来校して特別講義をしてくださることが多いのですが、専門外の内容であっても、学生たちはその講義を通じ、必ず何かを見つけようとしてくれます。
受け身ではない、自ら求めて学ぶことは本当に大きな成長につながります。
やらされる勉強は苦痛が大きいですものね(遠い目)
そう言えば濱野さんのメイクを見て、ティム バートン監督の『猿の惑星』公開前に
『あそこまでフルフェイスで猿のメイクをしていたら役者が誰だかわからないし、誰が出演しても同じなのでは?』
という質問をした記者がいたのを思い出しました。
そのとき主演のティム ロスは
『それが誰なのか、見れば必ず分かる』
と自信満々で答えていました。
当時の私は半信半疑でした。自分の好きなティム ロスでさえも判別できない、だって猿だもん、と思ってました。
でも今回、『本物』を見て確信しました。
ティム、確かにあなたが言った通りでした。
メイクしてても中身が誰だかすぐにわかりました。
これなら役者が役者として映像に存在できるのですね。
プロフェッショナルの仕事は、他のプロフェッショナルを邪魔しないだけでなく
さらに引き立てる相乗効果を生むこともできるのですね。
↓可愛さが増している濱野さん(猿として)。
↑ほら、可愛いでしょ?ね?
衣装と相まって一層♪
スーパー美形だと思うのです(猿として)。
やっぱりプロフェッショナルって凄い…
FCの学生たちには講師を筆頭に業界やこうした講義を通じて
プロフェッショナルたちの遺伝子を少しずつ分けてもらいながら、
将来はそのプロフェッショナルたちを超えるようなプロフェッショナルを目指してほしい…
そう改めて思った1日でした。
面白そうな学校だなぁ
変な学校だなぁ
そう思った人、一度はFC TOKYOを見に来てください。きっと他の学校にはない、『何か』を感じてくれると思います。
土曜日の学校説明会、日曜日のオープンキャンパス(体験授業)のほか、平日の通常の授業も見学可能ですので、いつでもご相談くださいね。
お待ちしております♪
★特殊メイクアップアーティストを目指すなら→特殊メイク・造形専攻
目指せプロフェッショナル!
目指せぷろふぇっ・・・
※濱野さんはCG・VFX専攻の学生です。